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喘息というと小児喘息を思い浮かべる方も多いと思いますが、気管支喘息は成人になってから発症する喘息です。
喘息はこれまで長い間、気管支が収縮して気道が狭くなる発作性の疾患と考えられていました。
しかし近年では空気の通り道である気管支が、アレルギーや細菌や ウイルス感染などで炎症を起こすことが分かってきました。
ロイコトリエンはアレルギー反応により体内で生成される化学物質で、気管支の周りの筋肉を収縮させ気管支喘息の発作を発症させます。
このロイコトリエンが気管支の収縮を引き起こし、呼吸をするたびにヒーヒーとかゼーゼーなどの乾性ラ音が鳴り息苦しさを感じます。
最近では高齢者の方も増えていて、気管支喘息の治療は喘息をコントロールすることが大事だと言われています。
シングレアは気管支喘息の発作を鎮める発作治療タイプの薬ではなく、日常から規則的に服用することでシングレアに配合されている有効成分のモンテルカストナトリウムがロイコトリエンに働きかけ、気管支の収縮を抑制し気管支喘息に伴う咳・喘鳴・息苦しさなどの症状を抑えます。
くしゃみや鼻水などの鼻炎にも効果的ですが、これまでの一般的な抗アレルギー薬と比較すると気管支喘息に効果を発揮します。
特にアレルギー性鼻炎の治療薬抗ヒスタミン薬ではあまり効き目がない、鼻づまりにも高い効果を発揮します。
喘息の発作に関わらず、シングレアを服用することで気管支喘息を予防します。

気管支喘息やくしゃみ・鼻水・鼻づまりなどの、アレルギー性鼻炎の症状の改善や発作の予防

気管支喘息の方の場合は、成人は通常1日に1回1錠（主成分モンテルカストとして10mg）を就寝前に服用してください。
またアレルギー性鼻炎の方の場合は、成人は通常1日に1回2分の1錠か1錠（主成分モンテルカストとして50〜10mg）を就寝前に服用してください。
気管支喘息及びアレルギー性鼻炎を合併している方で、気管支喘息の治療のために用いる場合には、1日に1回1錠（主成分モンテルカストとして10mg）を就寝前に服用してください。

副作用は少ないとされていますがこれまで報告されている副作用は、気管支喘息の場合で下痢・腹痛・吐き気・胸やけ・頭痛などです。
アレルギー性鼻炎の場合は、口渇・傾眠・胃不快感・下痢・頭痛・倦怠感などです。
また極めて稀ですが重大な副作用としては、 アナフィラキシー様症状・血管浮腫・劇症肝炎・肝炎・肝機能障害・黄疸・中毒性表皮壊死融解症・皮膚粘膜眼症候群・多形紅斑などがあります。

●シングレアは日本国内では医師の処方が必要な要指示薬なので、必ず医師の指示を仰ぎ服用してください。
●長期ステロイド療法を受けている方がステロイドの減量を行う際には、医師に相談した上で十分な管理の元で徐々に行ってください。
●またシングレアでステロイドの減量を行った方の場合、シングレアの服用を止める時に原疾患再発の可能性があるので注意が必要です。