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オムニセフの有効成分であるセフジニルは第二世代セフェムと呼ばれる、第二世代セファロスポリンに属する抗生物質です。
広い抗菌スペクトルを持っていて、細菌が原因のいろいろな病気に用いられます。
7年に日本の厚生労働省にあたる、アメリカのFDAによって認可されました。
セフェム系の抗生物質は第一世代から、第四世代まで分類されています。
CEZなどの第一世代セフェム系は陽性菌には強いのですが、βラクタマーゼに分解されやすくグラム陰性菌には弱いという特性があります。
またCTMやFMOXなどの第二世代はβラクタマーゼに安定性が増していて、毒性が強い大腸菌や肺炎桿菌などのグラム陰性菌やグラム陽性菌に抗菌力を持っています。
第三世代はβラクタマーゼにさらに安定性が増し、それまで効果がなかった緑膿菌やセラチアなどのグラム陰性菌にも抗菌活性を持っています。
ただグラム陽性菌に対しては、第一世代や二世代よりも抗菌活性が弱いのが特徴です。
セフェム系の抗生物質には第四世代まであり、黄色ブドウ球菌や緑膿菌に抗菌活性を持っています。
感染症は細菌やウイルスや真菌（カビ）などの病原微生物が原因で、腫れ・発赤・化膿・痛み・発熱などを引き起こす病気です。
オムニセフは細菌によるグラム陽性菌を初め、大腸菌やインフルエンザ菌などのグラム陰性菌による感染症にも有効です。
細菌による多くの感染症に有効ですが、緑膿菌には効果がありません。

・感冒・急性咽頭炎・急性扁桃炎・急性喉頭炎・急性副鼻腔炎などの、呼吸器感染症の治療に用いられます。
・ブドウ球菌や連鎖球菌が皮膚内に侵入し、化膿や炎症を起こす皮膚感染症の治療に用いられます。
・これらの他にも耳鼻科感染症や尿路感染症など、広い範囲の感染症の治療に用いられいます。

・成人の場合は通常、セフジニルとして1日に3回、1回に1錠（mg）を服用してください。
・ただし年齢や症状に応じて、適宜増減することができます。

主な副作用としては抗菌作用により、腸内細菌のバランスが乱れるために起きる下痢や小さいブツブツの発疹などが報告されています。
軟便程度でしたら心配はいりませんが、もしひどい下痢が続いたり血便があった場合には服用を中止して病院で診察を受けてください。
また極めて稀にですが、腎不全・血液障害・大腸炎・皮膚障害などの副作用が報告されています。

・必ず定められた用法や用量を守るようにしてください。
・オムニセフに配合されている成分やセフェム系の抗生物質に対して、過敏症の既往歴がある方は服用を控えてください。
・アレルギーを起こしやすい方も、服用される前に医師にご相談ください。
・喘息・じん麻疹・腎臓病などの持病があるも、服用される前に医師にご相談ください。
・処方された薬を服用中の方も、医師にご相談ください。
・保管される場合は直射日光を避け、湿気の少ない涼しい場所に保管してください。
・保管場所は、お子さんの手の届かないところに保管してください。