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クラリスロマイシンは病原微生物が生育するのに必要な蛋白質のを阻害する抗生物質で、病原微生物を死滅するのではなく細菌の増殖を抑える作用があります。
そのためクラミジア・淋菌・HIV感染症に伴う播種性マイコバクテリア・梅毒などの感染症性病の他にも、ぶどう球菌・マイコプラズマ・連鎖球菌・肺炎球菌・髄膜炎菌・ジフテリア菌・扁桃炎・咽頭炎・喉頭炎・気管支炎・肺炎・中耳炎や副鼻腔炎などの耳鼻感染症・智歯周囲炎・乳腺炎・リンパ節炎・骨膜炎・ジフテリア・破傷風・百日咳・アメーバ赤痢・腎盂腎炎・膀胱炎・尿道炎・子宮頸管炎などの多くの感染症の治療に使われます。
またマイコプラズマやクラミジアにも有効で、過敏症状のためにペニシリン系の抗生物質やセフェム系の抗生物質が使えない方には、代替薬としてマクロライド系の抗生物質が用いられています。
特に子供のマイコプラズマ肺炎には、このマクロライド系抗生物質が使われています。
胃潰瘍の原因菌「ピロリ菌」の除菌療法にも適応します。
クラリスロマイシンは細菌の増殖を抑える作用がありますが、高濃度ではインフルエンザ菌・肺炎球菌・淋菌などの菌に対して殺菌作用もあります。
さらにインフルエンザをはじめウイルス性の風邪には無効ですが、細菌による二次感染時や予防のためも用いられます。
マクロライド系の代表的な抗生物質なので、グラム陽性菌や百日咳菌など一部のグラム陰性菌や嫌気性菌にも有効です。

さまざまな細菌に対して作用する抗菌薬です。
クラミジアの治療にも効果があります。

通常は1日にmgを2回に分けて服用します。ただ年齢や症状により、適宜増減します。
またクラミジア感染症の方の場合は、原則として14日間続けて服用しますが、必要に応じて服用する期間を延長してください。

マクロライド系の抗生物質で、副作用が少ないのが特徴です。
希に吐き気・胃痛・下痢などの副作用があらわれますが、軽度であれば特に心配はいりません。
ただ高齢者の方や長期間服用された方の場合に、極めて希ですが大腸炎・肝障害・皮膚障害など比較的重い副作用が報告されています。
いずれにしてももし服用中に体調に異変や異常を感じた場合には、直ちに服用を止めてください。
それでも症状が変わらない場合には、病院で受診されてください。

持病やアレルギーのある方は、使用前に医師に相談されてください。
特に肝臓病・腎臓病・心臓病の方は、必ず医師の指示を仰いでください。
また病院から処方された薬などを服用されている方は、使用前に医師や薬剤師に相談されてください。
たとえば安定剤のピモジド・エルゴタミン系の片頭痛薬・肺高血圧症治療薬のタダラフィルなどとは併用できません。
安定剤のピモジドと併用すると、不整脈を起こす可能性があります。
肝臓病や腎臓病のある方で、痛風やベーチェト病の治療にコルヒチンを服用されている方も、この薬を飲まないでください。
これらの他にも服用されている薬の血中濃度を上昇させ、副作用を強めるおそれがあります。